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愛知ライフセービングクラブ

ホーム  > タンデム > Vol.6 まさし
 タンデム第6弾は、愛知の新クラブ代表として活躍している「雅司さん!」
 

 Interview - '09.11.3
 Up date - '09.11.21.

ナカ>
こんにちわ、先日はロングビーチと内海海水浴場でアドバンス講習会を受講して参りました中澤です。
初日のロンビでは、あの波でレスキューなんて...と絶望感しかありませんでした。
何度、心が折れそうになって(実際折れてたかもしれません)帰ろうかと思いましたが何とか最後までやりこなすことが出来ました。
そんなアドバンス講習会でもお手伝いに来て下さっていたみのりさんからのご紹介はこの方です☆
では、自己紹介をお願いします!

 
マサ> こんにちは。愛知ライフセービングクラブの代表をしております、水川雅司と申します。

生まれは愛知県豊橋市。2002年、日本福祉大学に入学後、そこでライフセービングと出会います。
Vol.2に登場されたマサト先輩(当時キャプテン!)たちに声を掛けられたのがきっかけです。
現在は代表を務める傍ら、日本ライフセービング協会のインストラクターとして、ライフセービングの普及に努めています。

中澤さん、アドバンス講習会お疲れ様でした!最後はとてもイイ笑顔でしたよ(笑)
 
ナカ> いやいや〜、アドバンスは最後のみんなの前での決意表明が一番緊張しました。笑

さてさて、雅司さんと言えば僕たちがベーシックを受けたとき最初に窓口&インストラクターとして活躍してましたね!

いつもは話が長い長いと言われてしまっている雅司さんなので、今回のタンデムは長くなりそうですね。笑
サーバーの容量も余裕ありますのでとことん想いをぶちまけちゃってください☆
 
マサ> はい、話が長い事で有名です…。
その分、ココロにはアツイものを秘めていると思っています。

中澤さん達が受けたベーシックと言うと…2008年6月になりますか。
実はあれが、私やVol.4で登場された石黒さんなどのデビュー戦だったりします。

いやぁ、緊張しまくりで何を話したか…。きちんと受講生に伝わっていたのか、とても気になります。

あの時の想い出といえば…。
2004年あたりから講習会の窓口をずっと担当していましたが、窓口兼インストラクターというのは、受講生が多くなってくるととても大変でした。
講習会の運営には、実は隠れたお仕事が大変多いんですね。
受講生の書類処理や対応はもちろん、講習会の申請、指導員・スタッフの手配、場所、器材、宿泊、昼食の弁当、関係各所の理解、緊急時の対応…etc
気をまわす部分が多く、今でも完璧なマネジメントができていないと反省しております。

現在は中澤さんが快く(?!)引き受けていただいていますので、安心して指導に専念できます。感謝しております。
 
  
ナカ> もちろん快くやらせて頂いてます!!
受講生・指導員の皆さんがさらに講習に専念できるよう頑張ります☆

しかし、振り返ってみればベーシックを取得し、夏は毎週海に足を運び、そして2年目の夏はベーシックの運営をしてみたり、そしてまた毎週海に足を運び、考えても居なかったアドバンスまで受けてしまい、自分の潜在している積極性には正直ビビってます。
ここまでどっぷりとライフやろうなんて思っても見なかったので。
水川さんはどうですか?
最初はライフセービングを軽い感じで始めました?
それとも行く所まで行ってやるってメラメラ燃えてましたか?
 
マサ> 私の場合、もともと水泳をやっていたので、その泳ぎを何かに活かせないものか、という想いと、水泳以外の何か新しい事を始めたいという気持ちから、この活動を始めました。
最初は『人の命を救う』なんて思っていませんでしたし、部活動の一環として捉えていました。

ただ、様々な事故・事例を体験したり聞いたりすることで、悲しくなったり、自信喪失したり、もっと言うと、『自分は無力で何もできない』『辞めよう』と思ったことすらあります。

しかし、そういった事例をそのまま聞き流すだけでなく、反省し見つめ直すことで、これから先の事故を少しでも減らす事に活かしていこう、と前向きに考えることにしました。

変化があったのは、アドバンス講習会を受けた後。
2004年に「新舞子ブルーサンビーチ」の現場チーフを引き受ける事になった時です。
アドバンスを合格したとはいえ、若干21歳の自分にチーフが務まるのだろうか?
不安と苦悩の62日間でした。先輩方に何度も怒られ、アドバイスを受け、でもとにかく、自分で考えて思ったように行動してみました。
結果、その年の新舞子は事故ゼロで終えることができました。
最終日はホッとしたような、長くて短かった夏が終わる切なさというか、複雑な気持ちでした。

気がつけば部活動のノリではなく、メラメラと燃える太いロウソクに、その時に火が灯ったのかもしれません。
今となっては良い想い出であり、大変貴重な経験を積むことができた夏でした。
 
ナカ> やはり水泳経験者から始める人は多いですね〜

最初は『人の命を救うなんて思っていなかった』ということでも、その後インストラクターになるまでになると言う事は、命の大切さを感じ、守りたいって思えるようになれたって言う事ですよね!
それほどライフセービングと言う活動自体が人の心を育む事が出来る活動なんだろうなと思えますよね。

辛い... 辞めよう... そう思う気持ちも分かりますが、どうでしょう?
活動が今でも続いてるって言う事は「辛い・苦しい」だけではないって事ですよね?
ただただ苦しくて辛い活動なら続ける事なんて出来ないですよね?
タンデムVol.2で登場されたマサトさんは「すんごい楽しいですから!」って言ってましたしね♪
 
マサ> そうです!ライフセービングって、すごく楽しいんですよ。
何事も楽しくなければいけないと思います。人生も同じです。楽しんだ者勝ちです。
練習、波乗り、講習会、勉強会、飲み会(!)…書ききれない魅力がいっぱいあります。

なにより、ライフセービング活動をしている人に、悪い人は一人もいません。
入口は十人十色だとしても、ベクトルが同じ方向を向いているので、共有できる事がたくさんありますよね。
様々な職種の方々と時間を共有できることに、本当に感謝しています。

…インストラクターを目指した理由ですが、この活動をずっと続けていきたい、という想いもありますが、実は、個人的な夢の延長線といいますか…。
もともと、学校の先生を志望していました。が、色々な理由があり、志半ばで諦めてしまいました。
しかし、自分の心の奥底には、夢を諦めきれない想いがあり、「だったら、ライフセービングの先生になればいいじゃないか」、と。

インストラクターになろうと思ったきっかけの一つが、『ジュニアライフセービングプログラム』ですね。
これも、私自身の考え方や人生を変えることになった、ライフセービングの楽しみの一つです。
 
ナカ> あぁ、インストラクターは「先生」の夢だったんですね。

『ジュニアライフセービングプログラム』、私も参加しましたが、世界観が変わりましたね。
東京の子供たちと触れ合ったときは、都会の子だからツーンとして相手にしてくれないんじゃないかって不安に思っていたのに実はみんな素直でピュアな子たちばかりでした。
帰る時なんてハグしたり、ハイタッチしたりでアンケートに自分の名前を書いてくれて凄く嬉しかったなぁ。
あんな経験をしたらインストラクターっていいかもって思うかもしれないですよね。

関東のジュニアライフセービングプログラム(岩井臨海学園)に参加した時に思ったことを…
愛知から関東の千葉に行きましたが、僕はとても刺激を受けて帰ってきました。
関東の学生は大学一年生でベーシックを取得し、アドバンスも受講し、もう4年生でインストラクターの資格を持っている子たちがたくさん居るんです!
そしてその中に日本代表として世界に羽ばたいている子とか。
なのに凄く謙虚で、年下なのに凄く尊敬しちゃうんですよね。
こういうのを見るともっと早くライフやっていればなって思うんですよね。
だから、今の大学生たちも岩井臨海学園に参加して欲しいなって思ますね。
 
マサ> そうですね。子どもたちのピュアな心に驚かされます。
ジュニア活動を始めてから、子どもが大好きになりました。

岩井臨海学園でのジュニアプログラムは、JLA(日本ライフセービング協会)が昔からずっと続けている活動で、愛知LSCからもちょこっとずつ参加してます。
が、毎年何人も行くようになったのは、私がきっかけみたいで…。
指導員を目指すだけの為に行くのは勿体ない、どうせなら若い学生も一緒に連れて行こうと思ったんです。
タンデムVol.1の増井さんもその一人。
私が大学4年の時に、彼女はベーシック取り立ての1年生でしたが連れて行きました。

中澤さんのおっしゃる通り、関東の学生さんのモチベーションの高さには驚かされますね。
愛知で活動していると、一つのクラブしかないので、なかなか外に出る機会も少ないです。
現役の大学生には、ぜひ一度は岩井臨海学園に行ってほしいですね。
他大学や他クラブとの交流にもなりますし、良い刺激を受けることができ、自分の交友関係もグッと増えます。
私が長く続けられているのも、岩井ジュニアに行ってたくさんの方と出会い、良い刺激を受けたからですね。
 
ナカ> 何かものすごく難しい話題になってしまいました。笑
ついつい踏み込んだ事まで話してしまいますね。

愛知ライフセービングクラブではメンバー間の連絡ツールでメーリングリストというものがあります。
あるメールアドレスに送るとそこに登録してあるメールアドレスに同報送信が出来るというものです。
そのメーリングに水川さんから沢山の連絡事項が届くんですよね。
何か休みはクラブハウス、平日夜はクラブの事務処理・とりまとめで遊んでいる暇ないんじゃないですか? 笑
 
マサ> ついついアツくなってしまいました。いけませんね…。

メーリングリストは画期的ですね。私としてはとても助かってます。
確かに私は送りすぎですね…。これでも抑えているほうなんです(笑)

私が代表になってからは、特にライフセービング、愛知クラブの事を考える時間が増えました。
当然といえば当然ですが…。それが辛いと思ったことはありません。
むしろもっともっと時間を割いて、やりたい事はたくさんあります。
これも、「楽しいから」なんでしょうね。

遊んでいる暇は…どうなんでしょう?(笑)
適度に息抜きをしたり、一人の時間を作って、まったり家で過ごすこともあります。
ただ、家でまったりする時間がもったいない気がするんですよね。
だったら、プールに行ったり、海の近くであるクラブハウスに顔を出して過ごしたほうが、癒されます。
環境を整えてくださった、前代表である鈴木氏に感謝です。

毎年5月〜10月までは、講習会・ガード・大会と続くので、週末の休みはほぼゼロですね。
それでもいいんです!それが楽しくてリフレッシュになりますし、メンバーと過ごせる時間が増えますから。
これも独り身だからこなせるわけで…。結婚したらどうなるんでしょうか?そんな予定は微塵もありませんが(笑)
 
 
ナカ> あぁ、僕も6月のベーシック講習会から9月の大会までは休み無かったですね〜
月〜金曜日は普通に仕事、土日は海にいました。
丸4ヶ月間休み無しでしたね〜。
※あ、語弊があってはいけないので付け加えておくと、オフを入れるのは各自自由です。ライフセーバーになったら全く休みがなくなるというわけではないので☆


結婚したら...
そうですね。
続けられなくなっていくものでしょうか?
でもタンデムに登場された石黒さんも両立してやってますし不可能ではないですよね!

理解のあるお嫁さんが来るとイイですね☆
人の心配の前に自分の心配もしなくてはなりませんが。。。  

 
 
マサ> というか、理解のある人でないとお付き合いできませんね(笑)
もちろん、家族を持たれて続けている社会人ライフセーバーも多数います。
皆さんできる範囲で参加してくれています。本当にありがたいことですよね。

最近は、「昔は現役だった方々を、もう一度海へ来てもらうにはどうしたらいいのか?」ということも考えます。
それこそ、家族でクラブハウスに来て、ビーチクリーン・ビーチコーミングでもしながら、のんびり過ごすだけでもいいと思うんです。    
 
ナカ> そうですね。
昔活躍されていた人がもう来られていないのは、とても勿体ないですね。
ほんの一日でも海に関わってもらえたら...
せっかくライフセーバーの資格をお持ちなんですからね〜
  
マサ> ほんの少しでいいから、顔を出して欲しいです。
こちらとしては、顔を出せる環境づくりをしなければいけませんね。
講習会、パトロール、競技大会だけでなく、我々独自のイベントを実行したいですね。

例えば、クラブハウス目の前の多屋海岸中心に、よく活動する海にてビーチクリーンを企画してみたり、
子どもたちにライフセービングを知ってもらう機会を増やしたり…。
そうすることで、少し海から離れてしまった方やその家族の方々が参加しやすくなったり、また地域の皆様にもご参加いただき、少しずつ理解を得られるようになっていきたいです。  
    
ナカ> そうですね!
やはり負担を少なくても、その活動に気軽に参加できることなんでしょうね!
家族そろって旅行も良いけど浜にぷらっと行ってみるのも良いですよね!

しかし、水川さんといえば「一生涯ライフセーバー続けてそうな人上位ランキング」に入りますよね☆ 
 
マサ> ありがとうございます。最初の頃はここまで続けるとは思ってもいませんでしたが…。

自分の価値観や人生観を変えてくれたモノ(?)なので、恩返しの意味も含めて、ずーっとやり続けますよ!
それが『使命』だと、自分に言い聞かせてます。

本場オーストラリアでも、おじいちゃん・おばあちゃん達が当たり前のように海にいますからね。
そして当たり前のようにパトロールを行ない、当たり前のように競技大会に出る。
年をとっても続けたいですね。
【ライフセービングマガジン】という雑誌の特集で、あるおじいさんライフセーバーが一言…
「人生の中で一度も雪を見たことはないが、海のそばから離れるつもりはないね」
「そこに海があるから、ライフセービングをやるのさ」
カッコイイですね。心がアツくなりました。 
    
ナカ> そこに海があるから…
僕も海がある限り続けてみようかなと思います。
しかしながら地球温暖化で海水だらけになって私たちの住む陸がなくなってくるかもしれませんが…
じゃぁ、その言葉に負けない「水川語録」を刻んでください☆
 
マサ> 地球温暖化は止めなければなりませんね。大切な地球、自分にできる事から始めましょう。

で、なんですか、この無茶振りは…(笑)
私はまだまだ若輩者であり、そんな語録を作れるほど長く生きていませんよ。

ただ、現在の私の信念と言いますか。尊敬する恩師であり、現役指導員の方から
いただいた言葉があります。
中澤さんもよくご存じの、この道20年のベテラン指導員ですよ。
「自分が学ぶことを辞めたら、教える事を辞めるべき」
常に謙虚に学び続けなさい、という事ですね。心に響きました。
私は指導員として、まだまだ産声をあげたばかりです。
これからは、消防機関や日本赤十字社などの講習会も積極的に受けようと思っています。  

 
ナカ> まだまだ学び続けて行くのですね。
日赤とかも興味ありますね〜。
機会があれば私も受けてみたいものです。
これからも、是非この道を極めて行って下さい☆

さて、どうも熱くなり終わる気配がしないのでここら辺で締めようかなと思います。笑

次のタンデムのご指名をお願いします!! 
   
マサ> どうもすみません。だから話が長いって言われるんですよね…。話し出すと止まらなくなってしまいます。
もっともっと濃い話をしたい方は、直接会ってお話しましょう(笑)

次は、学生さんですよね?といっても、過去のタンデムは4年生ばかりだったので、もっと若い世代に登場してもらいましょう。
では、私からは、兼田明日佳さんを指名します。
若干20歳でありながら、アドバンス、ウォーター、CPR資格を有する、大変有望な大学2年生です☆
いつも明るく、おもしろく(笑)、周りを幸せにしてくれます。
しかし、心にはアツい気持ちを秘めており、若手を引っ張っていって欲しいと思います。


中澤さん、今回はこのような機会を設けていただき、ありがとうございます。
少し硬い話が続いたかもしれませんが…まずは「楽しんで!」頑張っていきましょう。

これからも、よろしくお願いします。 
   
ナカ>

お話が長くなってしまうのは熱い気持ちの現れですよね!
それなりの覚悟をしていましたから全然平気でした。笑

しかし、石黒さんに続きインストラクターともなると ”あっつい” です。笑   

この、 タンデムやってる間も、僕が締めなかったら延々と討論してそうな勢いを感じました。
今まで経験してきたことで、同じ悲しみを味わって欲しくない、後輩たちにそんな思いをさせたくない・・・ そんな気持ちがとても良く伝わってきました。
 

 
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